我が家のキッチンに君臨するMiele(ミーレ)の食洗機。ドイツ製です。これまでにドイツ人はいい仕事をするな~と感心することが多々あったので、ドイツ製の製品には一目置いています。
家の仕様には散々こだわった我が家ですが、設備関係にはそれほどこだわりがありませんでした。しかし、ミーレの食洗機を知ってからは、是非導入したいと考えるようになり、キッチンはミーレの場所を確保することを念頭に計画しました。図体が大きいので、特にシステムキッチンをお考えの方は、最初から計画しておかなければ導入は難しくなりそうです。
今回は我が家に導入したミーレの食洗機について、3年間使用した感想も含めてレポートします。なお、最新の情報を織り込むように努めていますが、3年の間に機能が追加されているようです。詳細はミーレ公式サイトでご確認ください。
ミーレ食洗機のラインナップ
ミーレの食洗機は2016年12月時点で19種類がラインナップされており、すべてビルトインタイプです。最初はどれを選択していいか分からないかもしれません。公式サイトでは、質問に答えていくとおすすめの機種を挙げてくれます。しかし、まずはどのような製品があって違いは何なのかを知っておくのがいいと思いますので、ざっと紹介します。
食洗機の大きさ(2種類)
食洗機の大きさは2種類用意されていますが、違うのは幅のみです。高さと奥行きは全モデル同じです。幅は45cmまたは60cmから選択します。なお、ここで大きさと言っているのは、ビルトイン開口部の大きさです。食洗機本体はこれより少し小さいです。
まずはキッチンに受け入れ可能な幅をどちらか選択することになります。国産の食洗機の幅はほぼ45cmなので、入れ替えを検討される方は45cmになるでしょう。これからキッチンを計画される方は、60cmをおすすめします。やはり大容量は偉いです。
ビルトイン開口部の必要高さは最小80.5cm(最大87cm)となっています。最小と最大って何?って話ですが、まずはビルトイン開口部の高さ80.5cmを確保してください。食洗機の下にねじ式の足が付いていて、ねじを回せば高さを最大87cmまで調整できるようになっています。設置後に食洗機トップとキッチン天板の間に隙間があればここで調整します。
それにしても高さ80cmというのは大きいですよ。幅45cmしか選択できなかったとしても、高さが高い分で国産の食洗機よりかなり大容量になりますので安心してください。
以下のミーレ公式サイトに国産の幅45cmの食洗機をミーレの幅45cmの食洗機に入れ替える際の手順が紹介されています。
操作パネルの形式とドア材の有無(3種類)
まず、操作パネルが前面に出ていて常に見えるタイプがあります。そして、この中には標準のドア材が付いている(標準ドア装備)タイプとドア材をユーザーが用意する(ドア材取付)タイプの2種類があります。
前者は白色しかありません。後者は操作パネルの色を選択でき、操作パネルの下のドア材はユーザーが用意するので如何様にもできます。恐らくシステムキッチンと食洗機の雰囲気を合わせるために、需要が多いであろうドア材取付タイプのラインナップが多く揃えられています。以下の画像はミーレ公式サイトから拝借しました。
標準ドア装備タイプ
ドア材取付タイプ
次に、ドアを開けた時にだけ操作パネルが見えるタイプ(オールドア)があります。こちらはドア材取付タイプしかありません。オールドアの場合、ドアを閉めると操作パネルが見えなくなるのと、取手が出っ張っていますが、最上位機種には取手はなく、2回ノックするとドアが開くそうです笑。同じく以下の画像はミーレ公式サイトから拝借しました。
オールドアタイプ
ミーレ食洗機ラインナップまとめ
上記をまとめると以下のようになります。幅からドアのタイプまでが同じ場合、型番の数字が大きい方や値段が高い方が高機能タイプです。値段まで同じ場合は色違いです。型番を分けてくれた方が分かりやすいのですが。
幅 | 操作パネル | ドア | 型番 | 税込価格 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 45cm | Close | オールドア | G4860 SCVi JP | 394,200 |
2 | Open | 標準ドア装備 | G4700 SCU JP | 321,840 | |
3 | G4800 SCU JP | 351,000 | |||
4 | ドア材取付 | G4700 SCI JP | 321,840 | ||
5 | G4700 SCI JP | 354,240 | |||
6 | G4800 SCi JP | 351,000 | |||
7 | G4800 SCi JP | 383,400 | |||
8 | 60cm | Close | オールドア | G6360 SCVi JP | 437,400 |
9 | G6980 SCVi K20 | 702,000 | |||
10 | Open | 標準ドア装備 | G6100 SCU JP | 334,800 | |
11 | G6300 SCU JP | 394,200 | |||
12 | ドア材取付 | G6100 SCi JP | 334,800 | ||
13 | G6100 SCi JP | 367,200 | |||
14 | G6300 SCI JP | 394,200 | |||
15 | G6300 SCI JP | 394,200 | |||
16 | G6300 SCI JP | 426,600 | |||
17 | G6500 SCi JP | 440,640 | |||
18 | G6500 SCi JP | 473,040 | |||
19 | G6910 SCi | 615,600 |
重要な機能
これまで幅やドアのタイプにより分類してみました。あとは搭載されている機能に応じて価格が変わります。一覧表で分かる通り、最低でも32万円台です。国産の45cmタイプの食洗機と比べると2倍、場合によっては3倍の価格です。
食器を洗うというタスクを考えた時、ミーレの食洗機の全モデルに標準搭載されている機能は十分だと思います。例えば、以下の機能です。
- センサーウォッシュ; 食器量や汚れレベルと検知して、水量・電力量・時間を調節します。庫内が満タンになるまで食洗機の使用を待つ必要はありません。
- ポット&パン75℃; 頑固な汚れを高温で除去します。
- ウォータープルーフシステム; 万が一の水漏れ時に周辺設備へのダメージを防止します。
これ以上の機能は余計なお節介だと思います。例えば、以下の機能です。
- ブリリアントライト; 庫内をLEDライトで明るくしてくれます。しかし、庫内はそこまで暗くないですし、食器を入れるかごは手前にスライドしてきますので、ライトは不要だと思います。
- オートオープン乾燥; 洗浄が終わるとドアが自動的に開き乾燥を促進します。標準洗浄では最後のすすぎを高温(70℃)で行うので、手動でドアを開けておけば自然に乾燥します。自動でドアが開かなくていいですよ。。
他にもエコ的な機能や低騒音機能、便利機能が多々あるのですが、はっきり言ってオーバークオリティです。食器を綺麗に洗えたらそれでいいじゃないですか、と思います。
我が家の食洗機の仕様
我が家のミーレは以下になります。先ほど挙げたラインナップの中で中位機種を選択しました。G6300シリーズに該当するのだと思います。なぜこれを選んだかと申しますと・・・(私的には)お節介機能の3Dカトラリートレイを搭載しているのが中位機種以上だったからです。妻の希望です。現在は60cm幅のモデルには標準搭載されているようですね。
カトラリートレイを発案したミーレの革新技術: 3Dカトラリートレイは、様々な形状の食器に合わせて、幅、深さ、高さを調節できます。フレキシブルにスペースを作ることができるので、お玉や泡だて器といったかさばる形状の器具も、中央部の深さを調節して収納でき、丁寧に洗い上げます。たとえば、カトラリートレイの側面をスライドすれば、脚付きグラスを上段バスケットに安全に収納できます。
ドイツ特許DE102008062761B3、ヨーロッパ特許EP2201887B1
Miele ぴかぴかになる食器洗い機 | ミーレミーレ食器洗い機があれば、食器を新品同様のぴかぴかな状態に保つことができます。また、ミーレ食器洗い機は性能と効率性の面で非常に優れています。
ミーレ G5500SCi ステンレス
操作パネル前面(Open)
ドア材取付タイプ(ヒノキ)
幅60cm
価格 357,000円(+設置料15,750)(税込)
3年間使ってみた感想など
以前は食洗機とは無縁の生活をしておりまして、食事後に誰が食器を洗うかという不毛な争いがありました(ほとんど妻が洗っていましたが)。新居では必ずや食洗機を導入したいと夫婦共々考えていました。導入して使ってみた結論としては、期待以上の性能で、自信を持っておすすめできる製品でした。
ではミーレの食洗機をどのように使うのか写真で説明しましょう。
ドアを開くと、ドアの裏側はこのような状態になっています。赤い部分に2つポケットがあり、洗剤とリンスを入れるようになっています。
ふたが開いている方に洗剤を入れます。
洗剤はミーレ純正品はお高いので市販の食洗機用洗剤を使っていますが、特に問題ありません。こんなものです。
右側のポケットにはリンスを入れます。リンスは乾燥仕上剤と呼ばれており、乾燥を促進して食器をピカピカにするそうです。しかし、我が家ではリンスを一度も使ったことがありません汗。
次に、洗い物を入れるかごを引き出します。このようにかごは全て外側に出てきます。ライトなんて不要でしょ?下段は大きな調理器具や皿などがかなり入ります。妻が不在の時を見計らって写真を撮ったので、あまり入っていませんが。逆に言えば、このようにスカスカの状態でも適切な洗浄コースを選択してくれるので、満タンになるのを待つ必要はありません。
中段はこんな感じです。グラスやお椀類が入ります。ミーレを使って一番驚いたことは、グラス類の仕上がりかもしれません。市販洗剤+リンスなしでも、グラスがピカピカになります。手洗いではくすみが出ていたものが一掃されました。
そして上段です。カトラリー類が高圧洗浄で飛んで行かないように溝が付いています。これら全てのかごの形を必要に応じて変えられるのが3Dカトラリートレイです。そういえば一度もかごの形を変えたことが無い気がします・・・あんなに必要だと言っていたのに。
横から見るとこんな感じです。60cm幅なら14人分、45cm幅なら9人分の欧州ディナーセットが入るそうです(IEC規格)。たしかに、食器から調理器具まで使ったもの全てを入れても余裕があるスペースです。これがミーレの食洗機の最大の魅力だと思います。
最後にふたを閉めて、スタートボタンをポチっと押せば食器洗浄の始まりです。満タン状態の洗浄時間は2時間程度です。標準洗浄では最後のすすぎを高温(70℃)で行うので、洗浄終了後に手動でドアを開けておきます。そうすると気付いた時には自然に乾燥しています。そのまま寝てしまった場合などは、若干水分が残ってしまうので、拭き取る必要があります。
我が家ではメリットを感じなかったので採用していませんが、ミーレに直接給湯を接続することもできます。
本食器洗い機は、冷水または給湯に接続
することができます(60 ℃以下)。ミー
レでは、給湯への接続は、安価である場
合(太陽光発電の場合など)に限ってお
奨めしています。給湯に接続した場合、
通常であれば低温水で行われるプログ
ラムの全工程が温水で行われます。取扱説明書より抜粋
番外編
これ、我が家の換気扇の中ですが、ファンの洗浄ってどのようにされていますか?油汚れが酷くて、触るのも嫌になりますよね。我が家ではミーレに突っ込みます。
結構頻繁に洗っているので、あまり汚れていませんが、ベタベタしています。
こうして、特別コース(ポット&パン75℃)で洗浄すると、さらさらになります。
こんなことしているの我が家だけなの?と思い、記事にしてみました。楽ちんですよ~
2017年最新モデルに注目モデルが登場です!是非ご確認ください!
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