フレンドシップデーとは
フレンドシップデーとは、普段は立ち入ることができない在日米軍基地が年に一度だけ一般開放され、航空ショーや軍用機などの展示を間近で見ることができるイベントです。米軍基地内は基本的に米国のようなものなので※、グルメやショッピングで米国ムードを体験することもできます。
※日米地位協定により基地内は治外法権的扱いになっている
私の地元である山口県岩国市では、毎年5月5日に米海兵隊岩国航空基地を一般開放しており、今年は42回目の開催になります。本記事では、毎年20万人以上が来場するフレンドシップデーの概要や開催地の岩国市のことを紹介したいと思います。
特に今年は世界初の短距離離陸・垂直着陸（STOVL）ステルス戦闘機であるF-35B（冒頭の写真）の飛行展示がアジア地域で初めて行われます。また、MV-22（オスプレイ）レベルIIIデモという珍しいショーも見所です。
こちらは15年以上前に私がフレンドシップデーに参加した時の写真。このように、軍人や軍用機を間近で見たり触れたりできます。
フレンドシップデーの概要
開催日時・会場・料金
- 2018年5月5日(土)
- 7:00～17:00 (入場は14:00まで)
- 航空ショーは 10:00～16:30
- フレンドシップデーは、米海兵隊岩国航空基地で開催。岩国錦帯橋空港とは隣接。
- 入場料は無料。一般有料観覧席（中学生以上4,000円、小学生3,500円）、写真撮影者用特別有料観覧席7,500円もありますが、チケットは即完売するようです。
アクセス方法
会場へのアクセスは岩国駅から徒歩のみと考えてください。駐車場はありませんし、道路は全て大渋滞なのでタクシーも無力です。歩道も大行列なので、下記の表示より多くの時間がかかると思います。
基地への入場門は今年から「ウェストゲート（旧業者門）」に変更されたとアナウンスされています。上の図の赤いマーカーの場所です。例年の入場門であった「正門」や「Cゲート」は使えないとのこと。500mほど岩国駅側に近づいたので、入場門までに歩く距離は短くなりますが、入場門を入ってからイベント会場まではかなり歩くことになります（恐らく2km以上）。
注意事項
5月とはいえ、晴天の場合はかなり暑くなります。コンクリートジャングルで日陰はほとんどありません。熱中症対策（水分補給、日よけ）をしましょう。また、かなり歩くことになるので、歩きやすい恰好にて。
入場には身分証明書が必須です（パスポート、自動車運転免許証、健康保険証、その他顔写真と氏名、生年月日、性別、現住所がわかる身分証）。12歳以下は大人の同伴が必要、13歳以上の未成年は年齢確認のために学生証が必須。
※かつてはフリーパスでしたが、ご時世ですね。。
危険物の持ち込みやペットの同伴は禁止。大型荷物の持ち込みは保安チェックの手間が増えるので避けるようにとアナウンスされています。
主なイベント
写真を見た方が話が早いと思います。
地上展示。
航空ショー。
アメリカっぽい食べ物もあれば、日本の屋台も出ます笑。
詳しくはこちらを。
海上自衛隊/米海兵隊 岩国航空基地フレンドシップデー2018（パフォーマーズ）
そもそも岩国市ってどんな街？
岩国市の概要
山口県の東に位置し、人口13.5万人ほど。太平洋ベルトの一角で、石油化学会社の工場が多くあり、米海兵隊基地と航空自衛隊基地もあります。岩国を一言で言えば、工業と基地の街と言えるでしょう。
在日米軍基地に対する住民の感情について、報道では左寄りの基地反対！派が目立っている印象ですが、地元民の感覚では現実路線もかなり多いと感じます。つまり、日米安保がなければ国の安全保障が成り立たないならば、どこかが基地負担をせざるをえない、それだったら基地を受け入れてカネをもらう戦略でもいいのではという考え。ここで安保論を展開する気はないので、いい加減なまとめですが、こんな雰囲気を感じます。
人口13.5万人の岩国市の平成30年度の一般会計予算は約802億円。そのうち、基地関連で国から落ちてくるカネが約139億円なので、基地のない街より20%程度は財政に余裕があるとも言えます。
岩国市中心部へのアクセス
遠方から岩国市中心部へアクセスする方法としては、飛行機、新幹線、電車が考えられます。ちなみに岩国市中心部＝岩国駅周辺と考えてください。
飛行機の場合
岩国の空の玄関口として、岩国錦帯橋空港が2012年に開港しました。民間機としてはANAのみが就航しており、羽田便が1日5便、那覇便が1日1便飛んでいます。
- バスで岩国錦帯橋空港→岩国駅が所要時間12分（バス時刻表）
それ以前は、米海兵隊と航空自衛隊が共用する岩国飛行場として運用されていましたが、紆余曲折を経て、滑走路を沖合いに移設して軍民共用の空港となりました。在日米軍再編の影響で厚木基地の空母艦載機が岩国に移転されたことが大きく影響しています。
滑走路は自衛隊と米軍と民間の共用なので、岩国空港に行くと軍用機のタッチアンドゴー訓練などを見ることが出来ます。戦闘機系は離発着の距離が短いので、民間機の離発着を見慣れているとかなり違和感があります。ぶ～～～んと飛んできたと思ったら、ピタっととまりますから。HAEのよう？(笑)
展望台から滑走路を見ると、建物が影になって死角が多いのと、滑走路が沖合に移設されたので遠いのが不満です。しかし、住民にとっては東京や沖縄に直接飛べるようになったのはものすごいインパクトです。これまでは広島空港か福岡空港、場合によっては関空まで行かねばなりませんでしたから。
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新幹線の場合
新幹線はこだまが新岩国駅に停まります。しかし、新岩国駅から岩国市街へのアクセスはやや不便です。
- バスで新岩国駅→岩国駅が所要時間30分～40分（休日の時刻表 ）
- タクシーで新岩国駅→岩国駅が所要時間15分
- 徒歩で新岩国駅→清流新岩国駅へ移動し、電車で清流新岩国駅→岩国駅が所要時間16分（休日の時刻表）
新幹線の場合は広島駅で下車後にJRで岩国駅へ行く方が便利かもしれません。広島→岩国駅は50分程度。
新幹線ならスマートEXが便利です。
電車の場合
JR山陽線の岩国駅で下車です。ちなみに最近駅舎が新しくなりました！やったね基地マネー（違
昭和から
平成へ
岩国のおすすめグルメ
私の独断と偏見でおすすめグルメスポットを紹介します。
寿栄広食堂
岩国駅前の中華そば。ソウルフードです。行列必死だけど、回転は速いです。他に2店舗ありますが、移動している時間があれば並んでいた方が早く食べられると思います。
こちらは大盛中華そばといなり寿司。毎日食べても飽きない味。
山綱
地元でも知る人ぞ知る絶品中華そばの店。寿栄広食堂にも麺を卸している製麺店が営む。フレンドシップデーの岩国基地から徒歩可能。
福源
ランチの海鮮丼がおすすめです。岩国駅から徒歩圏内。これで1,500円！地元ではフグの店としても認識されています。
源蔵
海鮮と地酒の美味しい割烹。岩国駅前。女将が同級生ということを差し引いても絶品。おすすめは鯛の骨蒸し。
ガッテン承知の助
居酒屋。大将が同級生ということを考慮してもNot bad笑。コスパはいいです！
岩国近隣のおすすめ観光スポット
錦帯橋と岩国城しか思いつきません笑。錦帯橋は我が家と同じく木組みの伝統工法でできています。一見の価値はありますが、岩国単独の観光では時間を持て余す可能性大です。宮島や広島へのアクセスは容易なので、セットで観光する方がいいでしょう。
岩国近隣のおすすめ宿泊スポット
岩国には工場が多いので、ビジネスホテルはそれなりにありますが、いわゆる5つ星ホテルはありません。ここでは、滅多に行けないけど、一度は行ってみたいというレベルのお宿を紹介しておきます。
それは、石亭という庭園の宿。
私は父の還暦祝いの席で利用しました。温泉、庭園、食事、部屋、全て完璧です。大野浦駅（岩国駅から4駅）や宮島口駅から車にて送迎があります。
お高い宿ではありますが、少しでもお得に泊まる手はあります。例えばこんな手法で。
以上、フレンドシップデーと岩国市の概要を紹介しました。フレンドシップデーに行かれる方、是非楽しんでください！
フレンドシップデー2018に参加した知人の話（参考まで）
- 岩国駅からウェストゲート（旧業者門）までにかかった時間は2時間
- 入場門がウェストゲートに変更されたのは2018年限定っぽい
- 写真入り身分証明書を持参していない人は追い返されていた
- ウェストゲートから基地内の会場まで2kmほど歩く（計2万4千歩歩いた）
- 基地内の出店は大行列だったので、正門の外のホットドッグ屋で食べた
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